
教えて雅也先生をお届けいたします。
「手のひらの希望を読み解き、未来へ繋げる手相家真凛(まり)」です。
本日もお答えいただくのは、手相心理学協会瀧川雅也先生です。
雅也先生、よろしくお願いいたします。



よろしくお願いします。



早速ですが、本日のテーマは、『手相と寿命の不都合な真実』です。
では、先生唐突なんですが
急に亡くなる人、
例えば『事故などで、亡くなる人の手相』ってあるのでしょうか?
突然亡くなる人の手相ってあるの?



はい。
そこなんですよね。
多くの人が「手相とか占いって信じられない」っていう
一つの理由として、突然亡くなる人には
その手相が出てたのかどうか。
それに関して、「占い師の人たちは解説しなさい!」というね、
厳しい意見をいただくわけですけれども、
もうその意見は本当に正しくて、
事故で亡くなる人の手相というのは
『基本的には存在しない』って考えていただきたいんですね。
動画で見たい方はこちら↓
なぜ「事故死の手相は存在しない」と言えるのか?



へぇ〜 そうなんですね。



はい。
これがなぜ「不都合な真実」かというと、
占い師として活動している方々を
ある意味で敵に回すことになりかねないので、
一部の占い師の方々にとっては不都合かもしれません。
しかし、真実はやはり世の中に広めるべきだと考えています。
事故で亡くなる方の手相が存在しないとはどういうことか。
私たちは日々、
お客様からのご依頼で手相を拝見し、
助言をさせていただいていますが、
残念ながら
「先生、私、昨日事故で亡くなったんです。
手相を見てください」ということは
あり得ないわけです。
検視官や看護師、葬儀会社にお勤めの方など、
特別な立場でなければ、
亡くなった方の手相を拝見する機会は
占い師には基本的にありません。



はい、なかなかない…というか、
全くないですよね。



僕の場合、
手相のデータを多く集めていることを
お客様がご存知なので、
「先日父が亡くなりました」と、
亡くなった時の手相の写真を
送ってくださることは稀にあります。
しかし、例えばその時の状況や、
どのような状態で亡くなられたのか、
例えば癌で亡くなったとしても、
安らかに逝かれたのか、
苦しまれたのかということまでは、
やはりお聞きできないわけです。



そうですよね…うん。



失礼にあたりますからね。
そうなると、そもそもデータが取れない。
データが取れないものを
「寿命がわかる」とか
「事故に遭う手相はこれです」というのは、
もうペテンであり、嘘です。



おっしゃる通りです。



見たことがないはずです、
ほとんどの占い師は。
ですから、
「こんな手相があったら危ない」とか
「こんな手相だと事故に遭うかも」といったことは、
全く信じる必要はありません。
では、なぜ偽りの情報が広まってしまうのか?



そういうことなのですね。
では先生、
どうしてそういった嘘というか、
真実ではないことが
世の中に広まってしまっているのでしょうか?



その方が“占いっぽい”からでしょうね。
相談に来られる方は、
目に見えないものについて知りたいわけじゃないですか。



そうですね。
やはりお客として行くと、
言われた方が
「そうなんだ!」って思いますよね。



思いますよね。
「この先生は何かすごいものが見えているようだ」と。
「はっきり見えているのなら気をつけよう」、
などと思うわけです。
ですから、そういう占い師の方が人気が出て、
生計を立てやすいという側面はあるかもしれません。
基本的に僕はほとんどそういうことは言わないので、
人気も出なければ、大変なこともございますが…(笑)。
そういうことは基本的に言わない、
ということを貫いています。
「気をつければ大丈夫」の裏に潜む危険性



先生、
例えば「事故に遭う」という
占いをされて、
それで気をつけることで
事故に遭わない人生になった、
というのも
一つの正解でもあるのでしょうか?



うん、
そういう可能性はあります。



はい。
でもそこで、
先生がおっしゃるように
「事故に遭う」と言われたことで、
かえってビクビクしながら
生きていくことになる可能性も
あるということですよね。



そうそうそう。
「良いことを聞いた!
気を付ければ大丈夫なんだ」と
ポジティブに捉える方もいれば、
「怖いな、どうしよう」と
その不安から
「事故に遭わないためにはどうすればいいですか?」と尋ね、
結果として
「私の気功を受ければ大丈夫」「このお札を買えば大丈夫」といった、
いわゆる霊感商法に繋がってしまうケースもあるのです。
ああいうのは、
不安にさせられると人は
やはり頼ってしまいますからね。



はい・・・。



ですから、
その辺りも良くないなと思っていて、
僕は基本的に
手相鑑定の際に何か物を売るということは一切していません。
そうなると、
これまた不都合な真実なのですが、
そういった怖い
「事故に遭う人の手相」
なんて見たこともないのに、
「あなたには事故に遭う手相が出ています」と言う人は、
その後、
何かを買ってもらうための
ビジネス的な鑑定をしている
可能性がある、
ということなのです。



それは気をつけないとですね。



うん。
気をつけた方がいいと
思います。


「真実の占い師」を見抜くヒントとは



はい。先生、
真実の占い師の方に
出会う秘訣のようなものは
あるのでしょうか?



そうですね、
そこは難しくて…。
真実というのは意外とシンプルなので、
「うん、普通の鑑定でしたね」と感じるような方が、
実は真実を語っている
可能性が高いのです。



え、これはすごい・・・!



例えば、
「転職したらどんな私になりますか?」と聞かれたとします。
その答えが
「転職してもそんなに人生は変わらなくて、給料は多少良くなるかもしれないけれど、嫌なこともありますよ」だとしたら、
これって当たり前のことじゃないですか。
当たり前のことが起きるのが
現実なんです。



はい。



それが真実です。
でも、
「転職したらこんなにハッピーで、嫌な人も誰もいなくて、友達もいっぱいできて、すごく夢のような生活が送れますよ!」と
言われたら、
それは嬉しい言葉ですけれど、
職場を変えただけで
人生が激変するなんてことは、
ほぼ起こらないわけです。



言われたことは嬉しいですが
起こりませんね…。



うん、ほとんどね。
もちろん、起こる人も
中にはいますが、
普通は起こらない。
そうなると、
意外と普通のことを言う…というか、
「占いじゃないみたいですね」と。
僕、よく言われるんですけど、「占いっぽくないですね」という人の方が、
真実を言っていると
思った方がいいかもしれません。
亡くなり方は手相に現れる?
「生きざま」が示すもの



では先生、
良い亡くなり方をする人、
無念な亡くなり方をする人が
いるとして…
良い亡くなり方というと、
家族に囲まれて安らかに亡くなっていく方と、
お一人で寂しく亡くなっていく方がいらっしゃると思うのですが、
そういうのもやはり手相に出るのでしょうか?



それはね、
亡くなり方というのは、結局
その人の「生きざま」が出るので



生きざま…



どう生きてきたか、ですよね。
家族を大事にしていれば、
良い亡くなり方をする可能性は
高まります。
反対に、
家族に対して
すごく抑圧的だったり、
圧力をかけるタイプだったり、
家族や友達のことを考えない
生き方をした人であれば、
それは亡くなっても
お葬式に来てもらえない、
ということにも
繋がりかねません。
ですので、
その生きざまは手相に出ているので、
ある程度はわかります。
私は60代以上の方などに
「先生、何歳で死にますか?」と
聞かれた時には、
「何歳で死ぬかよりも、あまり良くない亡くなり方をしたら困るでしょう? 今からでもご家族を大事にしておいた方がいいですよ」
と助言することの方が多いですね。



なるほど
手相全体から読み解く「生きざま」の傾向



やはりそういう時って、
手相のどの線を見るのですか?



僕はね、いつも
色々な講座でも言っている通り、とにかく「手相全体を見る」と
いうことがすごく大事なんです。
どんな亡くなり方をしたかどうか、という
検証も相当難しいですし、
事例が少ないのです。



はい



ただ、ご本人というよりも、
例えば奥様が
「夫に困っている。こんな悪い夫で…」と言って
僕に相談に来てくださることがあります。
その時に旦那さんの手相の写真を見せていただくと、
「これは皆に嫌われているな」という相がぐちゃぐちゃに出ていたり、
逆に「自分はこうしたい」という
我だけが強い、
例えば運命線だけがすごくはっきりしていて、
愛情などを示す線がすごく薄い、といった状態の場合、
「ご主人、あまり良いお亡くなり方をしないかもしれませんね」とお伝えすることはあります。
そして、数年後、
「夫が亡くなりました」と
ご連絡をいただいてお話を聞くと、
やはり友人や会社に亡くなったことを連絡しても
「お葬式に行きたい」という人が誰もいなかった、というようなことを聞いた事例はあります。
ただ、ここで
「やっぱり当たったでしょ!」と
言い切る方が人気は出るのでしょうが、これは不都合な真実なので…。
それは本当に、
僕が2万人見てきた中の
ごく一部の事例です。
全員がそうだとは限りませんし、
検証するにはもっとたくさんの
データが必要です。
でも、その人の生きざまは、
死ぬ前に
「今苦しいから家族に優しくしました」という程度では、
やはり許してもらえないような
罪を重ねている人が多いので、
手相を見ればある程度、
良い亡くなり方か
悪い亡くなり方かというのは、
傾向としてわかると思います。



先生、早い時期、若い頃から
やはり手相を鑑定してもらったり、
手相を学ぶことって
すごく大事ですよね。



そうですね。
占い師にならなくても、
見れる人になっておくというのは、
すごく大事だと思います。
やり残したことと後悔―
亡くなる人の99%が抱えるもの



そうですよね。
手のひらには
人生の終わりまで刻まれている…
やはりすごいですね。
先生、
まだやりたいことがあるのに
亡くなる方、
本当にまだまだやることがあっただろうなと思いながらも、
志半ばで亡くなっていく方…
そういう方の手相というのは、
どういう手相をしているのでしょうか?



そうですね、
「やりたいことがあるのに亡くなる」というのは、
色々なパターンがあります。



はい。



例えば、
「もっとこの仕事がしたかった」とか、
「もっと自分のやりたいことがあるのに、それが叶わないまま死んでしまう」という場合もあるし、
親御さんの場合は
「もっと子供の成長を見ていたい」とか、
「もっと子供と過ごしたい」と思っていても
亡くなってしまうパターンというのもあるわけです。
でも、そういう方たちもやはり、
その亡くなるタイミングでの手相を見るということができないので、
「こういう手相があると悔いを残して亡くなる」ということは、残念ながらわからないのです。
基本的には、亡くなる人の99%は何らかの後悔をしていると言われています。



99%もですか!



多分、100%と言っても
いいのかもしれませんが、
やはり中には変わった方もいて、
「人生やりきった、楽しかった!」と
お亡くなりになる人もいるとは聞きます。
ただ、普通は後悔します。



必ず、ですか…。
すごい深いお話です。


子どもの病気と手相―
スピリチュアルな「試練」論への疑問



先生、ちょっとこれは悲しい、
つらいお話にはなるのですけれども、
可愛い盛りのお子様の死であったり、
成人する前に重い病気をしたお子様…。
こういうお子様に共通する手相や、その意味などはあるのでしょうか?



そうですね…。
大変センシティブな内容ですし、
軽はずみなことは言えませんが、
僕の持っているデータ上では、
ある先天的な病気を抱えているお子さんには、
こういう手相の傾向があるな、というのはいくつかあります。
ただ、それをネット上などで公開すると、
いじめや差別の原因になりかねないので、
僕は言わないようにしているのですが…
そういう傾向は確かにあります。
ただ、それで
「早く亡くなるかどうか」ということは、
手相には出ていないんですよね。うん。



それは、
乗り越えるためのその使命…
使命とか運命なんでしょうか。



これがね…うん。
こういう言い方をすると
真凛先生に失礼かもしれませんが、
そういう考え方って
スピリチュアルには
いっぱいあるじゃないですか。



ありますね。



「病気はあなたが乗り越えるべき試練だから、それをいただいたんだよ」とか、
「自分で決めてきたんだよ」とか。
それね、健康な人の論理なんですよ。
だって、自分は苦しんでいないじゃないですか。
自分が苦しんでいないスピリチュアリストが、他人の病気に対して
「それはあなたが選んできたからよ」と言っているわけです。
健康な人から見たら、
それが励ましなのかもしれません。
でも、僕は持病を持っていて、難病も持っているのですが、何回も言われてきましたけど、
「僕は選ばない」です。
生まれ変わる時に、わざわざ辛い人生を選べるのなら選びません。
でもそういうところで、
「あなたはそれだけのものを選んできたんだから、あなたの魂は崇高なんです」とか、よく言うじゃないですか。
崇高かもしれないけど、
苦しいんですよ、病気って。
なので、そういう捉え方は、病人の立場からすると辛いんですね、結構。
だってそれ、例えばコロナになりました、真凛先生がね。
熱も40度近くある。
ご主人がいるとして、「コロナになっちゃった、熱も出て辛い」と言った時に、
「それは君が乗り越えるべき運命だよ。それは試練だから」と言われて、何にもされなかったら嬉しいですか?
早逝の意味と親の心のケア
「あなたのせいではない」



そう、真実です。
その子たちがなぜ病気になったのかとかね。
その子たちが早く亡くなってしまったことに
何か意味があるのか、というと、これはスピリチュアル的に色々な意味があります。
「こういう意味があるよ」と言って一つにしてしまうのが良くなくて、
とにかく人の数だけ理由がある、と考えています。
ですけど、その中でも多い傾向としては、
まずは周りの家族が、
本当の愛情に目覚めたりとか、
協力する力、
力を合わせるということを学んだりとか、
命の尊さを学んだりとか、
そういうことができますよね。
なので、
ご本人は早くお亡くなりになるという辛い人生ではあるけれども、その周りにいる家族には大きな気づきを与えていく、という部分が一つ。
あと、これはどこまで言うか難しいところなんですけど、
一例としてね、
全員がそういうわけではもちろんありません。
お子さんが先に亡くなるというのは、もうすごく悲しくて辛いことなので、
それを踏まえた上でなのですが…。
「生きる」って、辛いじゃないですか。



つらいです



お釈迦様がね、
「生きるとは苦である」と言ったくらい苦しいんです、
人生というのは。
当然、学校に行っていれば
仲間外れにされたり、
いじめられたりすることもあるし、
社会に出たら苦しくて死にたいと思うこともあるかもしれない。
それが何十年も、
平均で言うと70数年続くわけですよね。



はい



そう考えると、これから先、
生きたら楽しいこともいっぱいあっただろう、
と思うと思うんですね、親御さんだったら。
「もっと経験してほしいこともいっぱいあった」
「もっと楽しいこともあっただろうに、かわいそうだ」と。
それは当然思います。
そういう面があるのも事実だけれども、
スピリチュアル的に言うと、
そこから先、
受けたはずの「苦しみ」から
解放されることでもあるんですね、
お亡くなりになるということは。
早めに今回の人生のカリキュラムを終えられる、ということでもあるわけです。
ただ、だから「良かったね」ではないので、
そこは間違えないでください。
もちろんね、
生きられるだけ生きた方がいいし、
病気が治るんだったら治って
健康に生きるというのが、
まず大前提として、ということです。
だから、親御さんでよく迷うのが、
「私のせいで、この子が病気になったんですか?」
「私のその前世の行いとか、今回の人生の行いで、この子に何か悪いことがいっちゃったんでしょうか?」ということです。
それはないです。



それはないんですね。



ないです。
親のせいで子どもが不幸になるというのは、
生まれてからだったらあります。



生まれてからの日常生活で、
人生であるということですね。



そうそう。
ただ、病気に関しては、よっぽどね、
例えば親がもうお菓子しか与えないとか、
そういう極端なことをしない限りは、自然となってくる体の故障なので、車の故障みたいなものなんですね。
それって、売った車屋さんに責任があるかっていうと、そうじゃないんですよ。
乗り方によって故障の出方って変わってくるので。
あくまでも、生まれた後にお子さんが病気になるのは、その子の胎内で起こった出来事で、
その子に何か悪いことがあるわけでもないし、親に何か悪いことがあるわけではなくて、
たまたまその部分が弱いという「乗り物」を受け継いだ、という感覚なんです。



すごく分かりやすくお伝えしてくれて、ありがとうございます。
多くのお母様がですね、
悩んでいる部分じゃなかったのかなと思います。
ありがとうございます。
親への言葉
「あなたが決めた運命」は時に残酷



ここはね、本当にここだけで2時間ぐらいお話したいぐらい、
やっぱりそういうお子さんの手相を見させていただくことって結構あるんですよね。
「入院してるんです」と言って
手相の写真を撮ってきてくれて、
「うちの子のために何ができるのか」
「治る方法はあるのか」とか、
そういうことを聞かれることがあります。
とても辛いことですし、
言葉も選びながら鑑定させていただくことにはなるんですけど…。
でもおそらく、
子どもが健康だったら考えないくらい、子どものことを考えるんですよね。
なので、そういう意味では親としての学びということを、その子を通してかなりさせていただいているということは間違いない。
だけど、
それはない方がやっぱり一番いいですから。



そうですよね。



うん。
だから親御さんに対しても、
「そういう育てる運命なのよ」とか、
「そういう風にね、育てるって決めて生まれてきてるのよ、あなたは」とか、
もう言ってはいけない。
そんなの、だって親御さん、精一杯頑張っているわけじゃないですか。
「それはあなたが決めて生まれてきたんですよ」なんて言われたら、
それは占いとかじゃなくて、
ただ見捨てているだけですよね。



そうですね。はい。



本当にその子を育てたいと思って生まれてきている人もいますよ、確かに。
でも、それを言ったところで変わらないので、
我々はそれが少しでも楽になるような助言を、
本当はしなきゃいけない。



現実の助言ですね。



そう
「運命だから」は思考停止?
占い師の安易な言葉がもたらすもの



先生、多くの人は
「あなたの、運命は…」とか、
多くの方は、「いいこと」と思っていると思うんです。
「これで救ってあげている」と思っている人が多いというふうに感じるんですけど、
もう間違いですよね。



うん。あれはね、
「救っている」んじゃなくて、
「切り捨てている」わけですよ。



切り捨ててる・・・。



だって、
「それはあなたが決めてきた運命でしょ」って言っちゃえば、
もう反論できないじゃないですか。
お医者さんに行ってみてください。
骨折しました。
「それはあなたの運命です」って言われたら、
「治療しません」っていうことでしょ?
「それはあなたが決めてきた運命なんだから、自分で治してね」って。
だから今日、
不都合な真実だから言いますけど、
簡単な言葉で言えば、
言っている側は
「私の責任にしてほしくないから、あなた、自分で解決してね」というふうに突き返しているわけですね、その人の悩みを。
だって便利な言葉だもの。
「それが運命で、自分が選んだかどうか」なんて
確かめようがないんです。
確かめようがないけど、「見える」という人に
「それが運命だ」って言われたら、
「そっか、私が変わらなきゃいけない、私が頑張らなきゃいけない」と。
でも、その頑張るのが苦しいから相談に来ているのに、
「あなた、自分で頑張れ」というのは、
ずいぶんな言い方ですよね。
でもね、真実ではあるのよ。
自分である程度「こういう人生にしよう」って
決めてきている部分はありますよ。
だけど、それは自分が分かればいいことですよね。
例えば、お子さんたちが高校に行きます。
中学の時全然勉強してなかったから、
仕方なく入れる近くの高校に行きました。
そこで何か嫌な奴ばっかりいると。
「それはあなたが勉強しなかったから、自分で選んだんでしょ」って、
親とかは言うじゃないですか。
だけど、それを言ったって、
子どもの学習環境が悪いのには変わりないわけでしょ?



変わらないですね。



何か学校で嫌なことあったって言われたら、
親だったら「あなたは言い返したの?」とか
「担任の先生に相談したの?」とか、
そういう助言をするのが親として
正しいじゃないですか。
言い返すことが良いか悪いかは別として。
だけど、
「それはあなたが中学の時に勉強しなかったからね、あなたが選んだ高校でしょ」って言ったら、
もう切り捨てているじゃないですか。
そういう子って、
次に学校でいじめがあった場合、
親に相談するかって言ったら、
相談しないですよね。
どうなるかっていうと、
黙って「自分で死のうかな」って
なっていくわけでしょ。
もしその子自身が
「自分が、やっぱり中学の時に勉強しなかった自分が悪くて、選んだ自分が悪いんだから、この人たちと関わらないようにもっと勉強しよう」とか、
「大学は同じ失敗しないようにしよう」って頑張ろうとか、
自分で気づいて、自分で責任を取っていくんだったら、ありです。
だけど、
他人が「あなたが選んだのよ」というのは、
「それは私と関係ないから、もうその話しないでね」って
言っていることなんですよ。



・・・切り離しなんですね。



いいですよね。
だって。「いいこと言ってる」風で
切り離せるんだから、
もう最高じゃないですか。
相談した側は
「そっか、私のせいなんだ」って思えればいいけど、
「じゃあ、どうすればいいんですか?」ってなりますよね。



なりますね。
悩みが解決しないまま、
だからまた違う占いに行くっていう、
そういう流れになっちゃうんですよ。



うん。でも解決をしてもらえない。
どこに行っても悩みが増える一方になっていくんですね。
だから僕は基本的に、
「それはあなたが選んだ人生ですよ」とは言わないし、
「運命で決まっていたんですよ」とも、
なるべく言わないようにしています。
「死にたい」というサインは手相に現れるのか?
雅也の壮絶な体験談(一部)



そうして悩みがやっぱり増えていって、
誰に相談しても切り離される…。
そうして悩みが増えていっても
「どうしようか」と思って、
人生をやっぱり自分で終わらせようかなと、
思うこともあると思うんですけど、
そういう時も先生、手相には出るんですか?



これがね。
傾向は出ると思います。



傾向は出る?



もう自分で「死にたい」と思っている時点で、
精神疾患になりますから。
病院に通っていなくてもね。
生き物として異常なので、やはり。
(異常というのは、
生き物の感覚として異常であることの意味であり、
精神疾患の人が異常だという意味ではありません。)



そういう感覚を持つということがですね。



そうそうそうそう。
だって、蟻とかで見たことないでしょ?
「なんか働きたくないから、
この岩から飛び降りようかな」とか思ってる蟻とか。
「自殺しようかな」と思ってるカバとか、
見たことないじゃないですか。



ないですね。



なので、普通は「生きたい」って思うのが、
動物としての正常な反応なわけですよ。
だけど「死にたい」って思うということは、
病気なんですよね。
そういう方たちの相談を受けていると、
同じような手相を持っているな、という
傾向はあります。



あるんですね。



ただ、これは僕は言いませんよ。
これもね、差別とかいじめに繋がるので、
どういう手相なのかは絶対に言いませんが、
そういう傾向はある。
これ、僕の経験をお話すると、
本当に「死んでもいいかな」って思ったのが、
人生で300回ぐらいあるんですよ



300回も…!



300回ぐらいあるんですけど、
つい最近ね、あったんです、
1年前ぐらい。
いや、今までは299回目ぐらいまでは、
「死にたい」とは思ってたけど、
怖かったんですよ。
「電車に飛び込めば死ねるな」と思っても、
「痛いかな?」とか思うんですよ。
でもね、本当に死のうとするときって違うんですよ。
「飛び降りたら楽になる」とか、
「首を吊ったら楽になるな」って、
希望しかないんです。



希望…ですか。



もう、めっちゃ嬉しいんです。
だからニコニコしながら
首を吊れるものを家の中で探したりとか、
「どうやったら一発で死ねるか」って
飛び降りるところを探すとかが、
もう救いなんです。
それが楽しくてしょうがない。
楽しい、というとちょっと言葉がアレかな…
すごく「死にたい」のに、
その場を探しているということが
嬉しい感覚なんです。
普通じゃないですよね。



・・・。



それで、
その時の先生の手相はどうだったんですか?って
思いますよね。
それをね、
写真に撮ろうって思えるほどの状態じゃないのね、
やっぱり。



はい。



なので、
うつの方とか精神疾患の方は
たくさん相談に来ますけど、
相談にいらっしゃるときは、
まだうつでも入口だったり、
急性期を過ぎて、
ある程度寛解の状態にあるから
来てくれるんですよ。
もう「今すぐ死にたい」っていう人が、
「ちょっと占い行ってみようかな」とか思わないですよね。
占いに行くより、
自分の死に場所とか死に方を考える方が忙しいので。
そういう面からいくと、
傾向はわかるけど、
実際に自分で死を選んでしまうタイプの人と、
選ばないタイプの人がわかるかっていうと、
これもわからない。
絶望の淵から希望を見出す
手相が示す「運命を変える道」



先生の深いお話を、はい…。
多分見ている方は、
先生が「死にたい」と思ったことがあるっていうのが、
多分信じられないと思うんですけど。



そうですね、そういうふうに見えないからね。



見えないです。
でも、あの、見えないけど
心の奥底には
お悩みがある方が
たくさんいらっしゃるっていうことですよね。



そうそうそう。



先生、そういう心の奥底に悩みのある方を、
やっぱり救っていきたい、
手相で救っていきたいと思うんですけれども、
救える「真実」ってあるのでしょうか?



もちろんあります。
その人にとっては、
人生を早く終わらせるということが
「楽になること」なわけですよね。
楽になりたい。
だけど、
もっと楽になれる方法をお伝えすることができれば、
「だったらそっちを選びます」と、
ほとんどの方はおっしゃいますね。
なので、それをちゃんと手相を読み解いて、
見せてあげられるかどうかっていうところがポイントですね。



先生の手相は、他の手相とは違いますね。



あんまり…なんか僕、変わっている人間なので、
その競合調査とかもしないし、
自分が誰かに手相を見てもらうってことも
しないタイプなので、
他の手相と違うのかどうかって、
僕は自分じゃわからないんですよね。



例えば、
「お金持ち線があるからお金持ちになる」とか、
「縁があるからあなたは不幸になる」とか、
そういったことを先生はもう一切…。



一切言わないですね。



一度も聞いたことがないんです。
これが先生、
手相の「真実」ですよね。



手相の真実だし、
スピリチュアル的によく言われることですけど、
「運命は変えられる」。
変えられるのに、
「あなたはこういう手相だからこうなります」って、
これもおかしいですよね。



おかしいですね。



変えられるんだから、
そうならないかもしれないっていう
可能性が必ずあるんですよ。
もう99%死にたい、
今までに何人かいました。
「最後に先生に会ってから飛び降りようと思ったので来ました」っていう人、
何回か鑑定したことがあるんですけど、
もう死ぬ気満々なわけですよ。
最後に先生にも会えたし…って。
でも、1%はそうじゃない、っていう
運命を変えるポイントが必ずあるんですね。



1%あるんですね、必ず。



うん。人生は選択の連続なので。



はい



選択肢がないっていうことはないんですよ。
唯一選択肢がないのは、
亡くなるっていう時だけ。
「死ぬ」っていう選択肢しかない時はあります、
寿命が来るとき。



それは寿命が来るときですね。



そうそうそう。
だけどそれ以外は、
自分で死にたいとか、
病気でとか事故でとかっていうのも、
ある程度は、
すごく少ない確率だったとしても、
運命を変えるもう1本の道が必ずあります。



それはもう、
手相にしっかりと刻まれているんでしょうか。



刻まれていますよ。
極端なこと言えば、
本人はもう絶望しているわけじゃないですか。
「死にたい」ということは。
もう自分には何もないと思っているから
死にたいわけですよ。
だけど手相には綺麗に線が刻まれているとすれば、
「あなた、そんなことないですよ。
こんないいところがありますよ。
これからこんないいことがありますよ」っていうのは
書かれているわけだから、
それを伝えればいいですよね。
手相の真実を知り
人生をゆっくりと変えていく



手相って先生、すごいですね。



手相はね、みんなが深く読み解いていけば、
本当に人生を大きく変えてくれるツールだと僕は思います。



手相を学べば人生が変わりますね。



そう、人生はね、
ゆっくり変わっていく。



ゆっくりですね、
これもポイントですね。



そうそうそう。
「この線があったら大金持ち!」とか、
あんなの信じてるからダメなんですよ。



同感でございます。



ゆっくりゆっくり、人生を変えていく。



ゆっくりゆっくり、ですね。
そしてその手相の真実をしっかり知って、
人生を進んでいく…。
では今日は先生、深いお話、ありがとうございました。



ありがとうございました。